今や私たちにとって、とても身近な存在になった青汁という飲み物。ちょっと苦い野菜たっぷりの栄養満点ドリンクとして普段からなにげなく飲んでいる青汁ですが、ふと『青汁の起源』というのが気になることってありませんか?そもそもなんでこんな栄養満点の野菜たっぷりドリンクが飲まれるようになったのか、どのように飲まれ始めて広まっていったのか…。

そこで、今回はいつもとちょっと趣向を変えて青汁の由来について見ていきましょう。

 

青汁の歴史

まず青汁の起源について調べてみると、その歴史は古く今から約1000年前にまで遡ります。平安時代につくられた日本最古の医学書といわれている『医心方』には植物の葉の汁を煎じ、薬にしたり患部にあてたり民間療法として使っていたという記述があり、これが青汁の原型と言われています。

その後、太平洋戦争中に食糧難となり栄養不足になった日本人のために、医師であった遠藤仁朗博士がサツマイモや大根の葉・野草を使用し青汁を作り、その後長く青汁を飲まれるようになった始まりだと言われています。

『青汁』という名前の名付け親は遠藤仁朗博士の奥さんであるヒナ子さんなんだそう。当時は野菜のことを『青物(あおもの)』という表現をしており、それを混ぜた汁なので『青汁』なわけですね。野菜の味を表現する際にも青臭いと言うことがありますよね。ちなみに呼び方も当時は『あおしる』だったそうですよ。

それが長く飲まれ続けるうちに訛って今のなじみ深い『あおじる』という呼び方に変わっていきました。広辞苑にも『あおじる』と記載されていて、「(1)青色の汁。生野菜をしぼった汁。(2)ゆでたホウレンソウをすって白味噌をまぜてこし、すまし汁でといて魚菜などを入れた料理。」という説明になっています。ちなみに、(1)の意味は1993年以降に追加されたもので、もともと(2)の意味しかなかったそうですよ。

その後、遠藤博士がケールの優れた栄養バランスに着目し、昨今のように青汁のベースとなるのでした。
1982年には現在の青汁販売大手のキューサイの前身である長谷川製菓株式会社が青汁の製造販売を開始。当時はまだマイナーな飲み物で一部の健康志向の強い人たちのみに知られる飲み物でしたが、「まずいっ!もう1杯!」などの超有名なCMなどの話題性もあり、一気に一般家庭へ普及していきました。

 

当初はCMでも言っている通り、味の特徴つまり『不味さ』で有名となり、1990年代にはバラエティ番組の罰ゲーム用品としても使われました。有名なところでは『笑っていいとも!』の1コーナーで使われたり、『脳内エステIQサプリ』では成績最下位のひとに対して頭を働かせる栄養満点ドリンクとして使われていました。

当時の不味さは相当のもので罰ゲームの道具にされるほどのマイナスイメージが強い飲み物でした。良薬口に苦しと言いますが、まさにその通りで健康のために仕方なく我慢して飲むといった風潮がとても強かったのです。ちなみに、「まずいっ!もう1杯!」というCMは台本に書いてあったセリフではなく、CM撮影時あまりの不味さに思わず出た言葉が面白いということでそのまま採用されたという裏話もとても面白いですよね。

その後は一気に品質の改良などが進み、2000年代以降に発売された青汁はフルーツや自然由来の甘味料など工夫され、一般的にも飲みやすく気軽に続けやすいドリンクを目指してとても飲みやすくなりました。強い青臭さや強烈な苦みは驚くほど和らぎ、更に飲みやすさを追求した青汁はもうほとんどジュースと同じと言っても過言ではないようなものも多くみられるようになりました。

2010年代以降になるとさらに栄養面などでも研究が進み、乳酸菌やカテキンなど一度に多くの栄養素が摂取できるような商品が発売されたり、それぞれ栄養価に特化したもの、飲みやすさに特化したもの、見た目鮮やかで手に取りやすいイメージ戦略などで顧客獲得を狙った商品など、バリエーションも豊富になっていきました。

昨今では健康志向の顧客が増えたことや、一時のダイエットブームによって一気に注目されたこともあり、栄養面にこだわった商品が多くみられますよね。この栄養価の高さは私たち人間のみならず、草食・雑食の爬虫類などのペットの常用食や、病気療養中の食事として使われるようにもなりました。

 

今や確固たる市民権を得た青汁

前述の通り、数十年前は健康のためにいいことは分かっているけど、その飲みづらさゆえになかなか手に取りにくいものでした。 そのうえ強烈なCMのインパクトもあり、いまだに『青汁=苦くて飲みにくい』というイメージが強い人も決して少なくないかと思います。

しかし昨今の青汁は栄養価も飲みやすさも数十年前のものとは比べ物にならないくらい進化しており、芸能人などがこぞって青汁での美肌効果や健康効果をSNSなどで発信することによって若い世代や健康志向の高い人を中心に広く飲まれるようになっています。美容やダイエット効果があることも分かると、広がりはさらに急加速しました。そのこともあり各メーカーも試行錯誤を繰り返し、豊富にある種類の中から私たちは自分にあった青汁を選んで飲めるようになりました。

もちろん、青汁が飲まれるようになった理由はイメージ戦略だけではなく、その優れた効果を実感できる人がおおく口コミで広まっていったという点も忘れてはいけません。豊富に含まれるビタミンの効果によって美肌効果や疲労回復・ストレス軽減の効果に期待ができたり、食物繊維の働きによって便秘解消、血行促進によるむくみ解消・冷え性改善、そのほかにも抗酸化作用によるデトックス効果や、丈夫な体をつくるための栄養素が手軽に摂取できることなど書ききれないほど多くの効果が得られる万能ドリンクの実力はお墨付きというわけですね。

 

さまざまな青汁の飲み方

青汁が飲みやすくなったことによってそのままでももちろん美味しく飲めるのですが、さらに自分流のアレンジをすることで美味しく、飽きがこず毎日欠かさず飲めるというアレンジが利くところも魅力のひとつではないでしょうか。

以下は簡単なアレンジ方法です。これ以外にも自分以外のオリジナルレシピで楽しむのも楽しいですよ。

 

1.牛乳

牛乳と混ぜることで抹茶ラテのような柔らかな味わいになります。牛乳に含まれるタンパク質やカルシウムも一緒に摂れるため、育ち盛りのお子さんにもオススメ。

牛乳にはカルシウムを始めとして、炭水化物、タンパク質、脂質といった、いわゆる3大栄養素やミネラル・ビタミンなどが豊富に含まれており、青汁と一緒に飲むことで、栄養満点のオリジナルドリンクを作ることができます。

 

2.豆乳

牛乳と同じく抹茶ラテのような味わいになりますが、豆乳が本来持つ甘さが絶妙にマッチしてさらに飲みやすくなるという印象。

大豆タンパクが豊富に含まれており、基礎代謝を高める働きがあります。消化と吸収にとても時間がかかるため、満腹感の持続にも効果があり、ダイエット中のひとにもオススメ。また、全身の血流を整える働きもあり、血液中のコレステロールや中性脂肪などの余分な脂質を排出する働きに期待ができるため、肥満の予防にもつながります。

大豆イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをするため、女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの乱れ、生理不順、イライラなどの心理的要素の改善にも役立つのが嬉しいですね。

 

3.はちみつ

意外と青汁の味はそのままながら、はちみつの甘さが青汁の苦みを打ち消してくれるのでマイルドな風味になります。

はちみつにはビタミンやミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなど多くの栄養素が含まれています。はちみつはあの甘い味から高カロリーのイメージがありますが、実は砂糖よりもカロリーは控えめ。オリゴ糖も含まれているので腸内環境の正常化にはもってこいです。また、青汁の食物繊維とあわせて便秘改善にも期待ができ、疲労回復にも効果があるため栄養ドリンク代わりに飲むのもいいかもしれません。

 

4.ヨーグルト

牛乳などと同じく程良い酸味とまろやかな風味で青汁の苦味や青臭さをカバーしてくれます。青汁に飲むヨーグルトを混ぜるもよし、固形ヨーグルトにフルーツやはちみつと青汁を少々加えてアレンジするもよし。バリエーションに富んでいる点もオススメ。

もちろん健康効果もバッチリで、青汁の食物繊維とヨーグルトの乳酸菌が同時に摂れるため、腸内環境の正常化への効果は抜群!

腸内のビフィズス菌(善玉菌)の働きを活発にする効果もあり、食物繊維の働きによって腸内環境を整え、乳酸菌を増やす効果がさらにアップ。便秘改善や血流の正常化によるむくみ改善など目に見えて体に変化が訪れるのも嬉しいですね。

 

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