みなさんはセロリにどんなイメージを持っていますでしょうか。独特の苦みやエグ味が苦手というかたも多いのでは?

青汁の原料にもなっているセロリですが、生で食べる際にはかなり好き嫌いのハッキリ分かれる野菜だと思います。

しかしそんなセロリはビタミンやカリウムが豊富で、とても低カロリーな野菜なんです。特に普段食べる茎の部分以上に、葉の部分には栄養が豊富です。

今回はそんなセロリに着目していきましょう。

 

セロリの効果をしっかり理解しよう

セロリは生の状態でサラダなどにして食べられることが多い野菜ですが、あの独特の苦みや匂いから好みがハッキリと分かれる野菜であるかと思います。

実は炒め物や野菜スープなど加熱しても美味しく食べられる野菜でもあるうえに、あの香りを活かしてワンポイントの付け合わせとしても存在感があります。

野菜はよく『熱を通すと栄養が逃げるので生で食べるのが1番良い』よ言われますが、セロリは加熱しても栄養分を失いにくい野菜です。また栄養分だけでは無く、加熱する事でセロリの香り成分が料理にコクを出したり、味の深みを演出する働きがあります。セロリを生で食べるのが苦手だという人はミネストローネなど味が濃い目のスープに少量加えてみると思いのほか癖が気にならず食べられるようです。

そんなセロリはセリ科の植物で、和名は『オランダミツバ』といいます。セロリなのに三つ葉、ちょっと不思議な気分ですね(笑)

セロリには様々な種類があり、葉の色によって『黄色種』『緑色種』『中間種』に分けられます。また、茎の色によっても『緑茎種』『白茎種』『中間種』の3つに分けられます。

日本では一般的に茎が太く根元が白い中間種のコーネルセロリ系の品種が多く流通しています。セロリをよく食べるとされるアメリカではあの独特の風味を好んで食べられるため、風味の強い緑色種が一般的。

また、昨今ではセロリが苦手な人のために開発されたホワイトセロリの流通も増えてきました。ホワイトセロリはその名の通り、茎が細く綺麗な白色です。

そんなセロリですが、サラダなどで食べる際は茎をメインに食べることが多く葉っぱを捨ててしまう人も決して少なくないかと思いますが、実はその葉っぱにこそ栄養が多く含まれています。葉っぱもシナシナになるまで肉と一緒に炒めて食べることでさらにセロリの豊富な栄養を取り入れることができます。

 

セロリに含まれる栄養素とその効果

血行促進・冷え性改善

セロリの葉っぱに豊富に含まれる『ピラジン』という香り成分には血行を促進させる効果があります。また、同じく血行を促進させるビタミンEがセロリには含まれているため、ピラジンとの相乗効果によって血液サラサラ効果に期待ができます。

ビタミンEは別名、若返りのビタミンと呼ばれます。コラーゲンを破壊する活性酸素から肌を守り、血行の促進をすることで血の巡りがよくなることでその結果、リンパ液も正常に流れるようになり新陳代謝があがることで体内に毒素が溜まりにくい状況をつくりだすことができます。また、活性酸素が過剰に発生してしまうと老化が進行し、シワやシミを始めとした肌トラブルが起こりやすくなります。

血行が良くなることで体全体に新鮮な血が巡り、自然とポカポカとしてくるため冷え性の改善に効果が期待できます。また、血行が悪いことで起きやすい肩や腰、首のコリといった身体的な悩みも血行が促進されることで改善されていきます。

 

ストレスの緩和

セロリのあの独特の匂いは、セロリに含まれる約40種類もの香り成分によるもの。あの香り成分は実は精神に直接働きかけリラックスを促す効果があるため、ストレスの緩和に効果があるとされています。

アビオイルやテルペンといった成分は興奮を鎮める鎮静効果があります。またアピインという成分には抗不安作用があると言われていて、これらの効果が合わさって気持ちを落ち着ける、ストレスを低下させる、イライラや緊張を和らげるといった効果があることが確認されています。

現代人の私たちは夜になっても蛍光灯、パソコン、テレビ、スマートフォンなど明るい環境のなかにいることが多く、目から入った光は脳へ興奮作用を与えてしまいます。その結果、夜になってもなかなか寝付けずついつい夜更かしをしてしまいがち。

度重なる夜更かしによって寝不足が続き、免疫力の低下、ホルモンバランスの乱れ、肌荒れなど多くの問題を抱えるリスクが高くなります。そんなときにリラックス効果のあるセロリの香り成分によって気持ちを落ち着けることで気持ちの良い睡眠の後押しもしてくれるというわけです。

 

便秘改善・デトックス効果

セロリに豊富に含まれる食物繊維の働きによって腸内環境の改善などに期待ができます。

食物繊維の働きによって腸内の善玉菌が増えることで腸内環境を整える働きを助けます。また食物繊維はその名の通り繊維状のものですから、水分を含んで体内の老廃物や有害物質を絡めとって一緒に運んでくれる働きがあります。この絡めとられたものは便と共に体外へ排出されるわけですがこの際、便のかさ増しにもなり便秘解消にも効果があります。

体内に老廃物や有害物質が長く溜まることで代謝が悪くなりその結果、疲労物質も溜めこんでしまいがちになってしまいます。また、毒素が血液中に溶け出して全身を流れることで気になるニオイの原因になったり肌のハリがなくなる、シミやシワが目立つなど見た目にも悪影響を及ぼすため、毒素は積極的に排出を促すことを意識したいですよね。

また胃の中で水分を含むと膨らむため、満腹感を得られることで食べ過ぎを抑制できたり、糖質や脂質の吸収をゆるやかにするため血糖値の急上昇を抑えたり血中コレステロール値を下げる働きがあります。老廃物同様、水に溶けたゲル状の食物繊維は余分な脂肪を一緒に体外へ排出する働きもあるため、糖尿病や肥満など生活習慣病の予防にも効果が期待できます。

 

むくみ・高血圧の改善

セロリには体内の余分なナトリウムを排出させる働きのあるカリウムが豊富に含まれています。

カリウムは体中の水分代謝を促進し、老廃物や余分な塩分・水分を体外に排出してくれます。そのためむくみ解消やデトックス効果に期待ができるほか、高血圧による心臓病や脳卒中などの予防に効果的とされています。

また、血中のナトリウムが多くなるとそれを薄めようと体が自然と水分を欲するのですが、水を大量に飲んだ結果、血液を送り出す心臓に負担がかかりやすくなってしまいます。そうすると心臓の動きが激しくなり高血圧の原因となってしまうわけですが、ナトリウムの排出を促すカリウムの効果により自然と排出することで心臓への負担を減らすことができるというわけです。

そのうえセロリの効果である血行促進の効果と相まって更にむくみ改善や高血圧、心筋梗塞などの予防に効果が期待できます。

 

美肌効果

セロリには多くのビタミン類がバランスよく含まれており、肌や髪を作り出す効果・抗酸化作用による体の錆びつきを防止するなどの効果があります。

ベータカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変わりますが、ビタミンAやCは活性酸素の増加を防ぎ、若々しい肉体の維持に効果を発揮します。また、ビタミンAは目の機能を保つ働きがあり、暗がりでも目を見えやすくするためのロドプシンという物質の生成に必要な栄養素です。

粘膜や肌の生成を活発にする働きや抗酸化作用もあるため抵抗力の上昇、肌荒れやかさつきの改善、口内炎などの抑制、がんの抑制など私たちの健康維持にとって重要な栄養素です。 天然保湿因子(NMF)の生成を促して肌の乾燥を防いでみずみずしい美肌へ導いてくれる他、老化の原因である活性酸素はタンパク質や脂質を酸化させ動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしますが、ビタミンAやCは活性酸素の増加を防ぎ、若々しい肉体の維持に役立つ栄養素でもあります。

ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パンテトン酸、葉酸、ビオチン)はそれぞれ役割が違うものの、お互いは協力し合うことで相乗効果を生み出して体内の様々な代謝を良くするのに必要な栄養素となっています。例えば、体内の脂肪の燃焼が促されることで皮脂が減少し、ニキビや肌荒れの予防につながります。

ビタミンCはコラーゲンの生成を促して美肌効果に期待が持てるだけでなく、血管や骨・筋肉といった体組織を作るうえで必要不可欠な栄養素です。また、白血球の働きを強化する働きもあるため免疫力を高め、風邪をひきにくくする予防効果もあります。

 

疲労回復・食欲増進

セロリの香り成分であるアビオイルには食欲増進などの効果があり、キャベツの主成分であるキャベジンもセロリに含まれているので、胃の働きを助けて胃もたれなどの予防に効果的です。また、夏バテなどの予防に効果があるとされるカリウムが多く含まれていることにより夏バテによる食欲減退などにも効果あり。

また、豊富なビタミン類やマグネシウムによりエネルギーの生成、それらを身体全体に届ける血行の促進と多くの効果によって疲労回復にも期待ができます。

例えばビタミンB1は疲労回復効果のある水溶性のビタミンで糖質をエネルギーに変える働きがあります。頭を使う時には糖質が必要となりますが、糖質をエネルギーに変える働きがあるビタミンB1は必須。欠乏すると脳や身体に疲労を感じやすくなります。

 

ただし食べ過ぎには注意!

これだけ多くの効果が得られるセロリですが、だからといって多く食べればいいというわけではありません。

セロリには身体を冷やす作用があり、同時に胃腸を冷やすことになるため胃腸の機能の低下につながります。これにより消化不良による下痢や便秘などの症状を逆に引き起こしてしまう危険性があるため、くれぐれも食べ過ぎには注意が必要です。

そういった観点からも葉っぱまでしっかり含まれており、その他の野菜と一緒に栄養補給が可能な青汁で美味しく摂取することは非常に効果的であると言えそうですね。