厳しい冬も徐々に暖かくなってきていよいよ春の到来を感じられる時期になってきましたね。しかしまだまだ寒い日が続きますから、風邪などをひかないよう油断せずにしっかり体調管理はしたいですね。

また、花粉も徐々に飛んできているようでティッシュが手放せなくなっている人もだんだんと目にするようになってきました。アレルギー反応も青汁で緩和できるかもしれませんから、積極的に飲んでおきたいところです。

さて、今回は青汁の原材料のなかでも比較的、目にする機会の多い『クロレラ』について詳しく見ていこうと思います。

クロレラってなんだ?

クロレラ(Chlorella)とは、クロレラ属の淡水生単細胞緑藻類のプランクトンの総称です。クロレラは池や湖に生息する植物性プランクトンです。

なんとその歴史は20億年以上前まで遡ります。24時間で4分裂という驚異的な速さで細胞分裂を繰り返し、他の植物の何十倍もの光合成能力と繁殖能力があると言われています。それゆえ、20億年も前から絶滅することなく現代まで生息し続けることができる驚くべき生命力を持っているのが特徴です。

クロレラは1890年にオランダの微生物学者であるバイリンク氏が発見し、ギリシャ語の”緑”をあらわす(Chloro)とラテン語の”小さい”という意味の(ella)と言う言葉から命名されました。9種類の必須アミノ酸を含む18種類にも及ぶアミノ酸やタンパク質、ビタミン・ミネラルを豊富に含んでいることから食糧難を解決する未来色の1つの形として期待され。日本では1951年から本格的に研究が進められています。

現在では特定の種類を人工培養したものを健康食品やサプリメントの原材料として使用しています。

 

クロレラに含まれる成分とその働き

クロレラの主な効果としてはコレステロール値の低下、高血圧の予防・改善、血糖値を下げる、免疫力向上、抗酸化作用などが挙げられます。

クロレラには豊富な栄養素が含まれており、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、クロロフィル(葉緑素)、ビタミン類(ビタミンC、ビタミンE、B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、イノシトール、ビタミンK)、ミネラル類(鉄分、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウム、ナトリウム)、カロチノイド類(αカロテン、βカロテン、ルティン)を含みます。

さらにCGF(クロレラ・グロス・ファクター)というクロレラ独自の成分が知られています。

これらの成分の抗酸化作用などが総合的に作用し様々な健康効果が得られると言われています。クロレラには60%近くのタンパク質が含まれる他、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミン、必須アミノ酸、非必須アミノ酸など、各成分がバランス良く入っています。特にタンパク質は私たちの体内で作る事が出来ず、同じく体内で生成できない必須アミノ酸もバランスよく含んでいるためまさに万能の成分と言っても過言ではないのです。

よって得られる効果も数多くあり、高血圧、低血圧、貧血、脳卒中、コレステロール値の調整といった血液系の作用、便秘改善、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸炎などの内臓疾患予防、喘息の発作を軽くする呼吸器系の効果も期待できれば、女性であれば月経不順や月経前症候群の緩和にも一役買ってくれるというスーパー栄養素です。

その他にも白血球を増やすことによる免疫力の向上や、がんの予防、活性酸素の発生を抑えることによる美肌効果や疲れにくい身体づくり、口臭・体臭予防にデトックス効果などなど、数えきれないほどの効果があります。

 

具体的な効果

 

免疫力の向上

クロレラはその高い抗酸化作用と解毒作用によって私たちの身体が本来持つ自然治癒力を高めて、細菌やウィルスに対する抵抗力を高める効果があると言われています。

白血球の一つであるマクロファージの働きを活性化させて、体内に存在する死んだ細胞や病原菌を捕食させます。

また、抗酸化作用によって体内の活性酸素の酸化を防いでくれるため、疲れにくい、風邪に負けにくい丈夫な体を保つのをサポートしてくれます。また、口内炎や生活習慣病の予防、がんの予防などにも効果を発揮するため、普段から身体のトラブル・病気にかかりにくくなる効果にも期待が持てます。

その他にビタミンCにも抗酸化作用があることは知られていますが、白血球の働きを強化する働きもあるため免疫力を高め、風邪をひきにくくする予防効果もあります。同じく食物繊維にも体内の老廃物を体外へ排出することによる免疫力の向上に期待ができるためいくつもの相乗効果に期待ができるというわけですね。

現代人は普段の生活リズムや食事の栄養バランスが乱れがち。疲れやストレスなども相まって何かと免疫力が下がりやすいため意識的に免疫力の向上が期待できる栄養は補給していきたいですね。

 

身体を若々しく保つ

クロレラには抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンEが多く含まれています。活性酸素は適度な量であれば身体に良い影響を与えますが、過剰になると身体の細胞の酸化を引き起こし、老化の原因などになります。活性酸素は紫外線やタバコ、アルコール、睡眠不足やストレスなどによって増殖します。

こうした際に活躍するのがビタミン類ですが、特にビタミンEは別名『若返りのビタミン』と呼ばれます。

コラーゲンを破壊する活性酸素から肌を守り、血行の促進をすることで血の巡りがよくなることでその結果、リンパ液も正常に流れるようになることで新陳代謝があがります。その結果としてむくみが取れる、冷え性の改善などに期待が持てます。

また、細胞は錆びついてしまうと働きが鈍くなるため、疲れやすい、なかなか疲れが抜けないといった日々の悩みに繋がるケースもよく見られます。年齢を重ねるごとに若い時と比べてはるかに活力は低下していますし、溜まった疲労も抜けにくくなります。この錆びついてしまった身体機能を回復させるために必要なのが抗酸化作用のある栄養素というわけです。増加した活性酸素の量を減らすことで自然と身体機能が回復すると同時に、免疫力や抵抗力も回復するため根本から疲れにくい身体づくりをすることもできます。身体の老化を防ぎ、むしろ回復させることにより根本からの改善がはかれるのです。ビタミンCの抗酸化作用などと協力し合って相乗効果を生み出すことも分かっています。

 

便秘の改善

クロレラには食物繊維が含まれているため、便秘を改善する効果があります。

食物繊維は不溶性と水溶性のものがあり、不溶性の食物繊維は水に溶けにくい性質を活かして便のかさを増やすことで腸の働きを活性化させると言われています。また水溶性の食物繊維は、便に水分を与えて柔らかくすることで排出しやすくします。クロレラにはこの2つの食物繊維が含まれているため、優れた便秘効果があるとされています。

便秘に悩んでいるひとの多くは下剤などで無理やり出すことも多いかと思いますが、薬に頼った排泄は腸にダメージを与えるうえにそれがクセになって益々、自然な排泄がしにくい身体になってしまうという悪循環が生まれます。

食物繊維で無理のない排泄を促すことで根本から便秘を解消するとともに、繊維状の成分が毒素などもまとめて絡めとって体外へ排出してくれるため、美肌効果や口臭・体臭の改善といったデトックス効果も同時に期待できるのが優れた点だと言えます。

 

肥満症の改善・ダイエットの後押し

近年、増加しているメタボリックシンドロームの予防・改善にも効果があると言われています。これは血中に流れるコレステロールを分解、排出させる効果があることによって、高血圧や高脂血症の予防が期待できるためです。クロレラには血圧を下げる成分や血圧を上昇させる物質の作用を抑制する成分が含まれており、メタボリックシンドロームを改善させることができます。

また、食物繊維の効果により胃腸のなかの不要なものを便と一緒に体外へ排出してくれるため必然的に体重は減少傾向になりますし、胃の中で水分を含んで膨らむため満腹感を得やすくなります。そのため余計に食べ過ぎてしまうことを未然に防ぐことができるため、無理な食事制限などをせずに自然に食べる量を減らして健康的に体重を減らす手伝いをしてくれます。

 

クロレラに副作用はあるのか

では、ここまで万能なクロレラですが、気になるのは副作用ですよね。

一部では副作用として嘔吐,下痢,湿疹などの報告がありますが、基本的には大きな問題となる副作用はほとんどないと考えられています。

ただし、クロレラは高タンパク質なため、かゆみや湿疹などの一部アレルギー症状が起こる危険性がある人もいます。またクロレラに含まれるビタミンKの血液をサラサラにする効果により、血液凝固剤として使われるワーファリンの働きを弱める場合もあるため、ワーファリン服用者は事前にかかりつけの医師に相談するのが良いでしょう。

また、体質によっては下痢をしやすい人もいるようです。もちろん、量を摂れば良いというわけではありませんから大量に摂取して下痢をしたということがないように用法・容量を守って摂取しましょう。それでもお腹の調子が悪い場合はひとまず服用をやめ、様子を見るようにしましょう。