まだまだ広く知られていない桑の葉ですがその効果は絶大。健康を意識するうえで青汁を選ぶのであれば是非とも桑の葉が含まれているかどうかもチェックしたいところです。

みなさんのなかに『桑の葉』という植物について詳しくご存知のかたは、どのくらいいらっしゃるのでしょうか。

もし、『詳しく説明できるよ』というかたがいらっしゃれば、それはかなり健康志向が高い方かもしれません。まだまだ桑の葉という植物から得られるパワーについては知られていないことが多く、普段から健康に気を使っていろいろな情報を収集しているかたくらいでないと桑の葉という言葉すら聞いたことがないかもしれません。

今回はそんな桑の葉について詳しく見ていきたいと思います。

桑の葉に含まれる栄養素とその働き

桑の葉とは日本全国に自生するクワ科の落葉樹のことをいいます。主に蚕の餌として親しまれてきた植物で、養蚕地ではその豊富な栄養からお茶にして飲まれてもいます。古くは鎌倉時代から葉や枝、根や実などを漢方薬として飲む習慣もあったようです。

世間的にはまだまだマイナーではありますが、最新の研究によってさまざまな健康効果に期待ができることが判明し、青汁の材料になったりと注目を浴びつつある植物なのです。

主に桑の葉によって期待できる効果としては糖尿病予防、免疫力向上、高血圧・貧血予防、ダイエット・デトックス効果、美容効果、胃腸・肝臓・腎臓などの内臓の機能低下予防などが挙げられます。桑の葉に含まれる栄養素の働きと共に詳しく見ていきましょう。

 

ビタミン類

食事の欧米化などにより栄養バランスが乱れがちな私たちは気付かないうちに身体のなかが錆びついていて疲れやすかったり、なかなか疲れが抜けないなどの問題を抱えがちです。桑の葉に豊富に含まれるビタミン類には活性酸素の増加を防ぎ、身体の酸化を抑えてくれる働きがあります。さらにエネルギー代謝に欠かせないビタミンB群も多いため、ストレスや疲れに負けにくい身体づくりにも役立ちます。新陳代謝を高める働きによることでむくみや冷え性の改善、綺麗な肌や髪をつくるための働きも活性化されるなど女性にとっては特にうれしい効果も多く期待できます。

また、同じく桑の葉に豊富に含まれるルチンはポリフェノールの一種で、高い抗酸化作用があるためビタミン類のはたらきを後押ししてくれるほか、それらの吸収を促す働きもあるため、一度に同時に摂取できる桑の葉はとても優秀な植物であると言えるでしょう。

 

カリウム

カリウムは体中の水分代謝を促進し、老廃物や余分な塩分・水分を体外に排出してくれます。そのためむくみ解消やデトックス効果に期待ができるほか、高血圧による心臓病や脳卒中などの予防に効果的とされています。

また、ビタミンB類と同じくエネルギーをつくるために欠かせない栄養素でもあるため、季節の変わり目や夏などの厳しい季節にはカリウムが不足することでバテやすくなったり、無性にイライラするなど不調となってあらわれることも多くあります。

 

カルシウム

桑の葉には牛乳の約24倍ものカルシウムが含まれています。カルシウムの摂取と言われると真っ先に思い浮かぶ牛乳の24倍ですから、いかに多く含まれているか容易にイメージできますね。

カルシウムには有名な歯や骨をつくるという働きのほか、動脈硬化や高血圧の予防、女性であればホルモンバランスの調整など意外と知られていない効果も多くあります。いずれも私たちの身体の健康維持とは切り離せないものばかりですから、手軽に摂取できる青汁などの方法で継続的に摂取したいものです。

 

食物繊維

腸内環境の改善や便秘解消といえば食物繊維の摂取がすぐに思い浮かぶかたも多いのでは?

食物繊維はその名の通り、繊維状の成分なので体内の不要物や毒素を絡めとりながら体外へ排出する働きがあります。そのためデトックス効果や美肌効果など目に見える部分にも大きく作用する重要な成分です。

その他、血中コレステロールの吸収を抑えてくれる働きがあり、急激な血糖値の上昇を抑えたりカロリーの過剰摂取を抑制できるほか、胃の中で膨らみやすい特徴もあるため食べ過ぎそのものを抑えることもでき、ダイエットの強い味方でもあります。 

 

葉緑素(クロロフィル)

葉緑素には高い抗菌・消臭作用があります。また、強い抗酸化作用により免疫力の向上に期待ができます。

具体的には口臭・体臭の抑制、口内炎の予防、血流をサラサラにする、貧血の予防・改善、風邪・口内炎の予防、がんの予防、コレステロールの吸収を抑えるなどが挙げられます。

また食物繊維と同じくデトックス効果にも期待ができるため、同時に摂ることで相乗効果に期待ができます。

 

デオキシノジリマイシン(DNJ)

桑の葉の最も特徴的なものとして、デオキシノジリマイシン(DNJ)と呼ばれる成分があります。

これは桑にだけ豊富に含まれるのが特徴で、糖質の吸収を抑制して血糖値の急上昇を抑え、糖尿病などの生活習慣病の予防に効果が期待されている成分です。糖質の吸収を阻害するのではなく、ゆっくりと吸収するのが最大の特徴です。最近の研究では緑色植物のなかで血糖降下作用が最も優れていると発表もされました。

このほかにも桑の葉に含まれる植物繊維などの働きとともにコレステロール値の減少や中性脂肪値を下げることによるダイエット効果や、活性酸素の働きを抑制することによる動脈硬化などの予防とあわせて効果に期待ができるのが嬉しいところです。

 

γアミノ酪酸(GABA)

ギャバを含んだチョコレートなども発売され知名度が一気に上がった物質ですが、働きとしてはまず腎機能を高める作用があります。このため肝・腎機能の改善に効果的とされています。これとあわせて桑の葉に含まれるフラボノイド・亜鉛はアルコールの分解・吸収を抑える効果があるため、お酒を飲む前に摂取しておくと悪酔いを防げたり、二日酔いのときに飲むと症状の緩和や回復を早めてくれたりといった効果に期待が持てます。

また、血圧を抑える作用があるため高血圧の予防にも繋がります。これも桑の葉に豊富に含まれる亜鉛などに血管を補修する働きがあるため、血流の正常化・高血圧の抑制などの効果との相乗効果に期待ができます。

 

桑の葉に副作用やアレルギーの心配はあるのか

まず結論から言うと、桑の葉そのものに対して副作用というものはありません。私たちが普段から口にする野菜と同じ感覚で摂取できるものだと思って問題はありませんから、心配することはないでしょう。

ですが、もちろん注意すべきこともあります。まず1つは『糖尿病を治療している場合』のかたは摂取する前にかかりつけの医師へ相談するようにしましょう。これは桑の葉に含まれる成分のなかでも紹介したように糖質の吸収を抑制してくれる働きが、糖尿病を治療する薬と相まって必要以上に糖質の吸収を阻害してしまう危険性があるためです。

もう1つ強いて挙げるとすれば『お腹のハリが気になる、下痢をする場合』です。これらは体質によって合う・合わないが必ずあるため人によっては下痢をしやすくなってしまう場合があります。豊富な食物繊維などの働きにより体質改善がなされる過程で一時的に起こる症状である可能性も充分にありますが、気になる場合はひとまず服用はやめて心配であれば医師に相談するのも良いかもしれません。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。まだまだ広く知られていない桑の葉ですがその効果は絶大。健康を意識するうえで青汁を選ぶのであれば是非とも桑の葉が含まれているかどうかもチェックしたいところです。

また、桑の葉の効果を最大限に活かすポイントとして、食事15分前から食事が終わってすぐくらいの間に摂取するのが効果的だと言われています。これは前述にも何度かご紹介した糖質の過剰な吸収を抑制する効果に関係があり、デオキシノジリマイシン(DNJ)を始めとする成分の働きを最大限に活かすには、事前もしくは吸収している最中に摂取することが望ましいとされているからです。

しかし、勘違いしないようにお願いしたいのはこの時間でしか効果が得られないというわけではありません。あくまで『さらに効果的に糖質の吸収を抑制するため』というポイントであることです。基本的には自分の好きなタイミングで好きな方法で摂取するのが長続きさせるためのコツですから、無理せず続けられる方法で継続して摂取していきましょう。

また、薬などと違ってすぐに効果が現れるわけではなく、毎日の継続で徐々に体質改善をしていくことになるため、しっかり毎日続けることがとても大事になってきます。豊富に含まれる栄養素も日々の生活の中で失われていくため、一度飲めばその後数日に渡って効果が持続するというものではありません。体質によって違いはありますが、短くても3か月~半年は様子を見る必要があるとされていますから、コツコツと続けていくことが大事ですね。

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