日本全国のどこにでも自生しているよもぎ。私たちの生活にもとても馴染みがある植物ですよね。

食用としてもとてもポピュラーですが、実はそのよもぎも栄養価の高い植物だったということは知っていましたでしょうか?

今回はそんな身近な植物であるよもぎの知られざるパワーについて見ていきましょう。

 

よもぎってこんなに凄い!

 

よもぎはキク科の多年草で、別名『ハーブの女王』とも呼ばれています。

よもぎは古くから万能薬草として親しまれてきました。その起源は3000年前の古代中国からと言われており、日本へも1500年前に伝わってきました。現在でも漢方として私たちの身近な存在でもあります。

よもぎはなじみ深い食材として重宝されてきただけでなく、すりつぶして傷に塗る薬草であったり、よもぎ風呂として体をポカポカにしてくれることのほか、お灸やアロマとしてもよもぎは私たちの生活と深く関わっています。

そんなよもぎの主な効果・効能としては以下のことに期待ができます。

 

糖化の防止

糖化とはタンパク質と糖質が結合することによってそれが劣化し『糖化最終生成物』という老廃物質を生み出してしまいます。

この糖化最終生成物は体内で分解されにくく、肌や髪、骨などの私たちの身体の廊下を進行させ体調不良や糖尿病・がん等々の病気の原因にもなる厄介なものです。

よもぎにはこの糖化を抑える働きがあります。また、豊富な食物繊維によって老廃物を体外へスムーズに排出する働きもあるため、体内をクリーンな状態に保っておくことにも役立ちます。

その豊富な食物繊維の量は、なんとほうれん草の10倍ほどと言われています。

 

ダイエット・リラックス効果

よもぎから香る良い匂いの正体は『シオネール』という成分によるものです。

このシオネールは代謝の促進や脂肪燃焼を助ける働きがあります。また、気持ちを落ち着けてリラックスする効果もあります。

よくマッサージ店などでよもぎを燻してその煙を利用した療法なども見られますが、あれらはこういった効果によるものです。

また、デトックス効果のある葉緑素(クロロフィル)やタンニンなどが多く含まれているため、デトックス効果にも期待ができます。

老廃物を体外へ排出することで便秘改善・むくみ改善などによる見た目の変化が現れやすくなります。

 

炎症の鎮静化

よもぎに多く含まれる葉緑素(クロロフィル)には炎症を鎮静させる働きがあります。

また、肌トラブルになりやすい悪性の菌にも働きかけることでキレイな肌の維持にも役立ちます。

 

妊娠中の栄養補給

妊娠中の女性は常にお腹の中の子に栄養を与え続けていることにより、自身が栄養失調気味になってしまうことは決して珍しくありません。

それによりめまい、貧血などの症状が現れることも多くありますが、鉄分やビタミン類が多く含まれるよもぎの効果によって赤血球の中のヘモグロビンを生成し、母子ともに栄養の行き届いた血液を循環させることができます。

 

がんを始めとする病気の予防

よもぎには発がん抑制因子を増加させる働きがあるのを始め、ウイルスなどに抵抗する免疫力を高める効果があります。

また、血中コレステロールを低下させる働きがあり、血液をサラサラにする効果があります。そのためアレルギーや高血圧、心筋梗塞や脳梗塞など病気のもとになるものや日々の生活で困ってしまうような症状の緩和にも役立ちます。

 

髪や肌を綺麗にする、視力の維持をする

よもぎに含まれるベータカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変わります。

ビタミンAには高い抗酸化作用や視力の維持に必要な成分が多く含まれているため、その他のビタミン類と協力することで肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常なサイクルに整えたり、髪の生え変わりのサポート、視力低下の抑止などに期待ができます。

 

冷え性の改善

よもぎの血液をサラサラにする効果によって全身に血が巡ることで自然と体がポカポカとしてきます。これにより冷え性などの改善であったり、血行が悪いことで起こりやすい肩や腰、首のコリの抑制・改善に期待ができます。

 

ホルモンバランスを整える

特に女性にとっては深刻な問題であるホルモンバランスの乱れ。

更年期になるとバランスが崩れやすくイライラしたり集中力が続かない、また白髪が目立ってきたり肌のシミやシワが気になってきたりと頭を抱えてしまうような状態になってしまうこともあり得ます。

いまは若い女性でも生活リズムの乱れによるホルモンバランスの乱れが起こりやすく、生理不順やイライラすることが多い、疲れが取れにくいといった症状で悩んでいるひとも多くいます。

そこでよもぎに含まれる香り成分の『シネオール』の脳神経を鎮静化させることによるリラックス効果で、気持ちを落ち着けホルモンバランスを整える働きに期待ができます。

また、シオネールは血行を促進させる効果があるため子宮や卵巣を温め女性機能を高めることのほか、葉緑素(クロロフィル)やタンニンのデトックス効果によって子宮や卵巣内の老廃物などを体外へ排出させる働きも活発になり、体内をクリーンな状態に保つことに効果があります。

 

よもぎに含まれる栄養素の詳細

よもぎには豊富な栄養素が含まれています。主な成分としては以下の通り。

 

  • ビタミン類(抗酸化作用、免疫力の向上など)
  • 食物繊維(便秘の解消、肥満防止など)
  • クロロフィル(血液浄化、抗アレルギー作用、殺菌作用、免疫力強化など)
  • タンニン(過酸化脂質の生成抑制、ヒスタミンの発生抑制など)
  • カロテン(抗酸化作用、免疫機能維持など)
  • シネオール(利尿作用、コレステロール排出、ダイエットなど)
  • コリン(動脈硬化抑制など)

 

このなかでもいくつか成分をピックアップして詳細を見ていきましょう。

 

ビタミン類

ビタミンAは粘膜や肌の生成を活発にする働きや抗酸化作用もあるため、肌荒れやかさつきの改善、口内炎などの抑制などに期待ができます。また、ビタミンAは目の機能を保つ働きがあり、暗がりでも目を見えやすくするためのロドプシンという物質の生成に必要な栄養素です。

天然保湿因子(NMF)の生成を促して肌の乾燥を防いでみずみずしい美肌へ導いてくれる他、老化の原因である活性酸素はタンパク質や脂質を酸化させ動脈硬化などの生活習慣病を引き起こしますが、ビタミンAやCは活性酸素の増加を防ぎ、若々しい肉体の維持に役立つ栄養素でもあります。

ビタミンB群は肌や粘膜の健康を保つために必要不可欠な栄養素です。また、脂質の分解や皮脂の分泌もコントロールします。ビタミンB群が不足すると、肌が脂っぽくなるなど、肌トラブルの引き金になりやすい状態になってしまいます。ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パンテトン酸、葉酸、ビオチン)はそれぞれ役割が違うものの、お互いは協力し合うことで相乗効果を生み出して体内の様々な代謝を良くするのに必要な栄養素となっています。例えば、体内の脂肪の燃焼が促されることで皮脂が減少し、ニキビや肌荒れの予防につながります。

美容ドリンクなどによく入っているビタミンCは、高い抗酸化作用があるほか、コラーゲンの生成を促して美肌効果に期待が持てるだけでなく、血管や骨・筋肉といった体組織を作るうえで必要不可欠な栄養素です。さらに現代はストレス社会と言われるほど心身ともに負担がかかることが多いですが、ビタミンCには抗ストレス作用があることでも注目されています。ストレスを感じることによって分泌されるアドレナリンによって体内でエネルギーを作り出す働きが起こり、それによってストレスに対抗するわけですが、ビタミンCはこのアドレナリンの生成も助ける作用があるため、ストレスによる肌サイクルの乱れを抑制することができます。

 

食物繊維

食物繊維は腸内環境の改善と免疫力の向上に必要不可欠な栄養素です。

食物繊維の働きにより善玉菌が増えるので腸内環境を整えるのに役立ち、水分を含んで体内の有害物質を運んでくれる働きや便のかさ増しにもなるため、便秘解消に効果があります。にきびや肌荒れの原因である老廃物が体外に出ることによる美肌効果も期待できます。特に便秘は大腸がんや肌荒れのもととも言われていますから、体内の老廃物や有害物質を絡めとりながら排出してくれる食物繊維の働きは嬉しいですね。

特に便秘によってニキビができる場合は多々あります。これは腸内に悪玉菌が増えることで体内に残った老廃物の排出を妨げてしまうため、老廃物から出た毒素が血液に溶け出して全身を巡ることで肌の表面にも異常として現れることによります。

 

葉緑素(クロロフィル)

葉緑素には高い抗菌・消臭作用があります。また、強い抗酸化作用により免疫力の向上に期待ができます。

具体的には口臭・体臭の抑制、口内炎の予防、血流をサラサラにする、貧血の予防・改善、風邪・口内炎の予防、がんの予防、コレステロールの吸収を抑えるなどが挙げられます。また食物繊維と同じくデトックス効果にも期待ができるため、同時に摂ることで相乗効果に期待ができます。